コラム

便秘女性が悩む 痔!予防とケア法を解説!

今回は、『痔』についてのお話です。

痔は男性がなるもので、女性の痔は出産によってできるといった印象がありますが、実は痔の発症に男女差はありません。実は便秘が原因で痔になることがあるのです。

私共のクリニックに腸内洗浄にくる便秘女性の大多数が老若男女を問わず痔を発症しています。

そこで今回は、どんなことをすると痔になるのか、痔ができる原因と痔の治し方について解説したいと思います。
痔の危険度チェックリスト
テスト
結果
痔の種類
痔核(いぼ痔)
痔瘻(穴痔)
裂肛(切れ痔)
女性が痔を発症する3つの原因
便秘
出産
冷え
痔を解消する5つの方法
便秘の解消
お尻に負担をかけない
肛門を温める
アルコールや香辛料を控える
市販の痔の薬を使う
まとめ

 

痔の危険度チェックリスト

(1)時々肛門が痛いことがある

(2) 排便後に拭くと血がついていることがある

(3)肛門が腫れている気がする

(4)肛門にイボのような膨らみがある

(5)排便時に肛門が染みる

(6)肛門の周囲にしこりがあって痛い

(7)いつも排便時に力んでいる

(8)便秘で下剤を手放すことができない

(9)お腹を壊しやすく下痢することが多い

(10)トイレ時間が長く、20分以上便座に座っている

結果

こちらのチェックリスト5個以上当てはまった方は痔の疑いがあります。

ぜひ一度セルフチェックしてみてください!

 

 

痔の予防とケア

痔は日本人の3人に一人が痔持ちだと言われるほど身近な病気です。

まずはじめに、痔の種類となぜ起こるのかについて解説します。

痔と一言で言っても種類があって、痔核(いぼ痔)、痔瘻(穴痔)、裂肛(切れ痔)に分けられます。

 

痔の種類

いぼ痔

肛門周囲の血行が悪くなり血管の一部がこぶ状になった状態を言います。痔核はできる場所によって内痔核と外痔核に分けられます。

直腸の歯状線(しじょうせん)という部分から体内側にできるのが内痔核、歯状線より体外側にできるのが外痔核です。

切れ痔

肛門の皮膚が切れたり裂けたりした状態です。痔瘻とは、肛門の周りに膿がたまって外に流れ出るトンネルが出来た状態です。

それぞれの占める割合

いぼ痔:約55%、痔瘻:約10%、裂肛:約15%で、この3つが肛門の病気の約85%を占めています。

 

女性が痔になってしまう3つの原因

便秘

女性は男性に比べて便秘になりやすいと言われています。生理前になると黄体ホルモンの影響を受けて腸の動きが弱くなる、ダイエットなどで食事量が減り腸の動きが弱くなる、男性に比べ筋肉量が少なく腸の動きが弱りやすい、などが原因です。

便を出そうとして長時間力み続ける生活を送っていると、肛門に圧力がかかり周囲にある静脈に負担がかかり、こぶのように膨れていぼ痔になります。

また、便秘で便が硬くなると肛門の粘膜を傷つけてしまうで切れ痔になります。

妊娠出産

妊娠してお腹が大きく重くなると、骨盤底筋などに負担がかかり伸びやすくなるほか、肛門周辺の血流も悪くなります。

出産時にとても強くいきみ続けることや赤ちゃんが出てくるときに肛門に負担がかかった結果、肛門にいぼ痔ができてしまうこともあります。

また便秘薬を使って1日に何度もゆるい便が出ることで痔になってしまうことも多いです。

冷え

冷えで肛門周りの血流が悪くなり、うっ血する事が痔のリスクを高めてしまいます。

例えば、長時間イスに座りっぱなしでお尻に負担がかかる、シャワーで済ませ湯船につからない、冷房の効き過ぎた部屋にいることが多い、冷たい物ばかり飲食しているなどで冷え性が進むと、全身の血行が悪くなり肛門周囲の静脈の流れも滞り痔を発症しやすくなります。

排便後に痛みがないのにトイレの中が真っ赤になってびっくりした、という経験をお持ちの方もいます。

 

痔の出血は血管が破れて起こる

トイレで排便したら便器の中が真っ赤になっていてびっくりした!という言葉を聞きますが

痔の出血は静脈が破れて血液がそのまま出ているんですね。

少量だからと侮っていると知らないうちに貧血になっていた、ということも結構な頻度で起こりますので注意が必要です。

 

痔を解消する5つの方法

痔を予防するには、なんと言っても便通をよくすることが重要ですね。

便秘や下痢の解消

便秘や下痢ににならないような生活を心がけることです。

便意を感じたら我慢しないようにすることが重要です。十分な水分、食物繊維を摂るようにします。

そして、食事や運動、睡眠時間などの生活習慣を見直して、便通をよくする工夫をしましょう。

おしりに負担をかけない

排便時に無理にいきむと、おしりに負担がかかり、うっ血を起こしやすくなります。無理に出そうとせず、トイレタイムは10分以内にとどめましょう。すでに痔がある場合の排便は、2分以内で切り上げます。※過去の動画で詳しく解説しています。

肛門を温める

肛門の周りはお尻の穴を中心に蜘蛛の巣が張るようにお尻の穴を取り囲んで血管が配備されています。血行が悪くなると、その静脈がうっ血して血管の壁が圧迫されてこぶができやすくなります。

入浴時には、シャワーではなく湯船にゆっくりと浸かっておしりを温めるようにしましょう。家に湯船がないという方は、使い捨てのホッカイロを使っておしりを温めましょう。10分くらい温めるとうっ血が改善されて、いぼ痔の症状を和らげることもできます。

アルコール、香辛料は控えめにする

とうがらし、こしょう、わさびなどの香辛料にはうっ血を促す刺激成分が含まれています。

香辛料の中でも唐辛子は消化されずにそのまま出ることが多いので、便の中に残っている唐辛子成分が肛門の粘膜を刺激して、痔の原因になったり、痔を悪化させることがあります。

アルコールは、アルコールそのものが粘膜の炎症を引き起こす成分なので、痔を誘発したり、悪化させる働きがあります。

アルコールには肛門の粘膜のむくみやうっ血を招いては痔核(いぼ痔)の原因になったり痔が大きくなることがあります。

また、アルコ―ルの多飲によって下痢を繰り返したりすることで、痔瘻へのリスクが高まります。

市販の痔の薬を使ってみる

外用薬はいぼ痔のある肛門周辺の患部に直接塗ったりする軟膏や、肛門から直腸へ注入したりして使うものがあり、痛みや腫れ、出血などの症状を緩和してくれます。

最近は飲んで治す内服薬もあり、血行促進や消炎効果の成分を服用して、体の中からいぼ痔に働きかけ改善していきます。

女性ライフクリニック銀座では腸内洗浄を行うだけでなく、あなたの便秘の原因を見つけてあなたに合った食事のアドバイスも行なっております。

お悩みの方は気軽にご相談ください。

 

このコラムの執筆者

齊藤 早苗(サイトウ サナエ) コロンハイドロセラピスト・看護師・インナー美人アドバイザ-

看護師として大学病院などに勤務後、2000年に米国で腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)の研修を受け、国際ライセンスを取得。
21,000人以上のガンコな便秘やぽっこりお腹に悩む女性に腸内洗浄を施しながら腸ヘルスケアの指導を行う。また、腸の健康推進や腸もみマッサージ指導などの啓発活動として、セミナーや講演、雑誌、TV、WEBなどのメディア取材にも応じる。日経ヘルスにて連載した「おなかのきもち」は8年間の長期連載を記録。
著書:美女になる腸トレ、美腸やせなど多数。早稲田大学卒業。「便秘による心身症状の認知行動療法」を研究中、日本心身医学会にて原著論文採択。コロンハイドロセラピスト歴21年、健康カウンセラー歴18年 。

・国際コロンハイドロセラピー協会会員
・日本心身医学会会員
・日本心理学会会員

齊藤早苗公式サイト https://www.saito-sanae.com/

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