【危険かも!?】便の形状・色・匂いで分かる健康状態!!
今回は『便の形状・色・臭いで分かる健康状態!』です。便の状態を知るというのは、あらゆる体の不調を知ることに繋がります。
便の色がおかしい、ずっとゆるい便が出るなど不安のある方は、便を観察することで自分の健康をチェックできる方法と対処法がわかります。
私どものクリニックに腸内洗浄にいらっしゃる方には2つのタイプに分かれます。それは、腸内洗浄中に出てくる便を見る人と目を反らして見ない人です。
これは腸内洗浄の場面だけでなく、普段トイレでも自分が出したものを観察する人としない人に分かれるのではないでしょうか?
私たち医療従事者にとっては、患者さんの体から出てくるものは、体の中の様々な情報を知る手がかかりになるので、目を凝らして観察します。
観察することで、ちょっとした体の異変に早く気付くことができます。まして通常の場合、便は自分しか見ないものなので、ぜひしっかり観察して健康管理に役立てましょう。
正常な便の状態とは
便の状態は、便の量、排便回数、色、硬さ、形、臭いから判別されます。適正な便というのは、ブリストルスケールという基準が設定されており、この図の3から5のタイプが適正だとされています。
お通じのトラブルを相談するときには、このブリストルスケールを参考に便の状態をお話すると良いですね。ではここから本題に入りましょう。
便の量
食物繊維や炭水化物を食べる量にもよりますが、正常な便の量はバナナ2本分、平均で1日150~200g程度と言われています。もっと軟らかめの場合は一般的な大きさのソフトクリーム1〜1.5個分くらいが標準です。
便の太さ
太さは直径3センチ位で長さが16cmくらいで100~150gぐらいが標準的です。便が異常に太い場合は腸が弛緩しているケース、便が鉛筆位の太さでひょろひょろしている場合は、食事量が少ないということもありますが、大腸のガンや炎症といった病気のサインである可能性もあるため、注意が必要です。
便の回数
1日1回から3回以内と言われています。特に1日5回を超える排便、泥状や水様の便が続いている場合は下痢症のことがあります。
また、一回の排便で、少ししか出ない、排便後にスッキリ感が得られない。排便が週に2回以下。こういう症状は便秘に該当します。
便秘について
便秘にも種類があって、食習慣や生活習慣の乱れ、過度なストレス、排便のリズムが乱れているなどが原因で起こる機能性の便秘と、大腸がん、炎症性腸疾患などの大きな病気が隠れて、その影響で腸の中が狭くなり、便が通りにくくなるケースがあります。
1週間に1~2回しか便が出ない、薬を飲んでも排便がないといった場合には、自分で対処するより、医療機関に受診することをおすすめします。
便の色
黄土色から山吹色
正常な便の色です。茶褐色の色は胆汁色素ビリルビンによると考えられています。
薄い黄色味が強い色
下痢便などで見られます。牛乳の多飲、下剤の服用や脂肪便の時でも見られます。
焦げ茶色
便秘の時や肉類の多い食事で見られます。また、ココアやチョコレート、を大量に食べたり赤ワインを飲んだ場合もこの様な色になります。
緑色
緑色をしている食べ物、クロロフィルを多く含む緑色野菜を大量に食べる人の便は緑色調になります。また、暴飲暴食や、細菌性、ウイルス性腸炎などの炎症によって生じることがあります。
灰色や白色
胆汁の流出が悪いか、胃透視時のバリウムによるものです。腸結核や膵疾患でもこの様な色になることがあります。
黒色
上部消化管の出血でコールタールに似ているため、タール便ともいいます。また、イカ墨料理を食べた後、鉄剤の服用後、また薬用炭も黒色便になります。
赤色
肛門周囲の出血が考えられます。肛門に近い場所の出血ほど真っ赤な色になります。S状結腸や直腸からの出血は、新鮮血と凝血した血液の固まりを含んでいます。血液が便の周囲に付着しているのは直腸や肛門からの出血と考えられます。すぐに、専門医療機関への受診をお勧めします。
ということで、今回は『便の形状・色・匂いで分かる健康状態!』 というお話でした。
ぜひ参考にしてください!