コラム

【腸冷え】お腹を温めてスッキリ快便!

今回は『腸冷えを解消!スッキリ温活」というテーマでお話していきたいと思います

『腸冷え』や『温活』耳にすることが増えてきました。

便秘の一つとされている腸の冷え、その原因や対処法を徹底的に解説していきます!

 

腸冷えとは
腸冷えチェックテスト
結果
解説
腸冷えを解消する温活法4選

 

腸冷えとは

ここ数年で多用されるようになった言葉で、名前の通り、腸が冷えてしまう症状のことです。

『内臓型冷え症』とも呼ばれていますが、西洋医学には冷え性の診断基準はありません。

これは漢方や東洋医学の考え方で、冷えが辛くて体調が悪い方の症状の総称になります。冷えの起こる場所は体質や習慣によって異なりますが、『内臓型冷え症』は、手足は温かいのに、お腹が冷えるといった特徴があります。

北里大学東洋医学総合研究所によると、内蔵型冷え症が発症するのは30歳代から中年の女性に多いとのことです。原因は、「寒くても血管が収縮しにくく、体の外へ熱が逃げやすい人や、過去に手術を経験して血流が悪くなった人などに起きやすい。」なのだとか。

腸冷えのセルフチエックテスト

それでは、あなたの腸は本当に大丈夫か?セルフチェックをしてみましょう!

□ 下腹部よりも胃やみぞおちの方が冷たい。
□ 冷たい物ばかり摂っている。
□ 甘いものばかり食べている
□ 運動をする機会が少ない
□ 筋肉量が少ない
□ デスクワークで座りっぱなし
□ 姿勢が悪い
□ 体を締め付ける下着をつけている
□ 疲労が溜まりやすく、風邪をよくひく
□ 便秘や下痢がみられる

結果

さぁ、あなたはいくつ当てはまりましたか?

2個未満◎

腸の冷えは大丈夫。便秘にお悩みであれば、別の原因があるかもしれません。

5個以上△

要注意!冷たい飲み物を避けるなどの、心がけで大丈夫です。

8個以上✖

危険信号!!! お腹の冷えがすすみ捨てに便秘や体調不良に悩まされているのでは?積極的に温活ケアを取り入れましょう!

解説

一般的に、心臓に近い体の中心部は他の場所より温かいとわれています。心臓に近い上の方が冷たい方は内臓が冷えている可能性が高いといえるでしょう。

東洋栄養学では、砂糖は陰性の食品で体を冷やすといわれていますので、甘いものばかり食べていても体が冷えてしまいます。

骨格筋と内臓の筋肉量は比例しているといわれています。腸も平滑筋という筋肉で作られていますので、筋肉量が少ないやせ型の人は腸も下がって伸びやすくなります。

また、筋肉の中で熱が作られるので、筋肉量が少ないと身体が熱を生み出す効率が下がり、冷えやすくなります。

冷たい物の摂り過ぎは、胃腸をダイレクトに冷やし、腸冷えの原因になります。

じっと座ったままでいることで腹圧が下がってしまいます。お腹の中の圧力が下がると内臓も下がってしまいます。

また、腹圧が下がると姿勢が悪くなり、ますます胃腸がさがってしまいます。

すると下に圧縮されて血行不良が起こり、血流が滞ることで内臓冷えを招いてしまいます。

お腹には骨がないため、締め付けはダイレクトに血流を悪くします。

体が冷えると血行が悪くなり、血行不良によって栄養素が全身にまわりにくくなったり、体の機能が低下したりすることがあります。

冷えは免疫力を低下させることもわかっています。また、胃腸が冷えると胃腸の機能低下によって、理想的な形の便が作られずらくなります。

 

これから紹介する、温活を実践していきましょう!

 

腸冷えを解消する温活法

ではここから、腸冷えを解消するために、温活方法を伝授していきます!

『温かい物』を飲食する

冷たい物ばかり摂らないこと。結局それかと思わず、腸を冷やす要因を減らし、腸を温めるために直接、内側から温めること、が最も効果的です。何より、お金をかけずにできて、最も効果のわかりやすい方法です。

陰陽説ってご存知ですか?これは漢方の考え方ですが、「世の中の全てのものは陰と陽でできている」、といったものです。陰陽説によると、食べ物にも体を冷やす陰性のものと、体を温める陽性の物があるんですね。私は患者様の食事のアドバイスをするときに、この考え方を参考にしています。陰陽の区別は諸説ありますが、体を冷やす陰性食品には、砂糖、油、海藻、きのこ、葉野菜、乳製品、南国の果物、コーヒーやお茶、インスタント食品などがあります。体を温める陽性食品には、天然みそ・天然しょうゆ、天然塩、根菜類、赤身の肉や魚など、と私は理解しています。

例えば、朝食に、トーストにバター、フルーツヨーグルトと生野菜、コーヒーといった定番メニューがありますが、ほぼ体を冷やす陰性食品になるんですね。冷え性の方やお腹が冷えている方には、体を温める、具だくさん味噌汁、米飯、焼き魚、漬物といった陽性食品をお勧めしています。これって和定食ですよね。和食って健康的に栄養素を取れるだけでなく、陰陽説の理念にもかなっているんですね。お腹を温めるためには、朝食が大事なので、是非取り入れていただければと思います。

 

お腹を温める

これはとても簡単な方法ですが、物理的にあたためてあげることは、即効的に効果があります。

寝るときは夏でも腹巻をする、冷房が効きすぎるオフィスではひざ掛けやカーディガン、ヒートテックなど1枚余計に着るなどが効果的です。冬には貼るカイロなどを腰や首の後ろ、肩甲骨の間に貼ることもおすすめですよ!

 

運動をする

筋肉量が少ないと生み出せる熱が少なくなり、慢性的な冷えにつながってしまいます。筋肉を効率的につけたいなら、下半身を鍛えましょう。

アウターマッスルの筋肉の約7割は下半身に集中しているので、太ももやお尻・ふくらはぎなどを鍛えれば筋肉量を増やせます。

この3つの筋肉を一気に強化するエクササイズはスクワットです!

スクワットの方法

1.脚を肩幅に開く。左右のつま先は平行にする
2.前ならえをする要領で両手を前に上げて手の平を床に向ける
3.5秒かけてひざを曲げお尻を落としていく
【ココがポイント】足を曲げるときに、ひざがつま先より前に出ないよう注意
4.5秒かけてゆっくりとひざを伸ばしお尻を上げる
これで1セット。10セット行う

 

湯船につかる

これは別の動画でもお話していますが、シャワーではなく40℃くらいのお湯に入ると、体温を効果的に上げられます。また湯船につかると体に水圧が加わって、血液やリンパの流れが良くなり、むくみの改善にもつながります。それだけでなく、全身の血流が良くなることで体温も上がり、内臓の働きを活発にするため、身体がぽかぽかと温かくなります。

今回は、『腸冷えを解消!スッキリ温活」というテーマでお話しました!

ぜひ一度、お試しください!

このコラムの執筆者

齊藤 早苗(サイトウ サナエ) コロンハイドロセラピスト・看護師・インナー美人アドバイザ-

看護師として大学病院などに勤務後、2000年に米国で腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)の研修を受け、国際ライセンスを取得。
21,000人以上のガンコな便秘やぽっこりお腹に悩む女性に腸内洗浄を施しながら腸ヘルスケアの指導を行う。また、腸の健康推進や腸もみマッサージ指導などの啓発活動として、セミナーや講演、雑誌、TV、WEBなどのメディア取材にも応じる。日経ヘルスにて連載した「おなかのきもち」は8年間の長期連載を記録。
著書:美女になる腸トレ、美腸やせなど多数。早稲田大学卒業。「便秘による心身症状の認知行動療法」を研究中、日本心身医学会にて原著論文採択。コロンハイドロセラピスト歴21年、健康カウンセラー歴18年 。

・国際コロンハイドロセラピー協会会員
・日本心身医学会会員
・日本心理学会会員

齊藤早苗公式サイト https://www.saito-sanae.com/

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