コラム

腸マッサージの効果と方法

腸マッサージとは

腸マッサージとは、手を使ってお腹をさすったり、軽く叩いたり、揉んだりすることによってお腹に刺激を与え、腸の動きを活性化したり、リラックスしたりすることです。

お腹は骨に覆われていないため、その中にいる腸は唯一自分で触ることができる器官です。

 

 

 

小腸と大腸

小腸

長さ約6メートル、直径2~3センチで、働きは栄養素の消化吸収と免疫を司っています。

大腸

長さ約1.5メートル、直径4~6センチで、主に老廃物の排泄や腸内細菌による代謝工場の働きがあります。

 

お腹の部位を選んで腸マッサージをすることで、ダイレクトに腸にアプローチすることができます。特にセルフ腸マッサージは、力の加減やマッサージする場所を自分でコントロールすることができる点で、効率よく腸に効く腸マッサージが可能です。

 

腸マッサージの期待される代表的な効果

血行促進

お腹にはたくさんの血管やリンパが密集しています。お腹をさすることで、腸だけでなく全身の血行改善が期待できます。

 

お腹の張りの軽減

腸の動きが弱くなったり、腸内の悪玉菌が増えることにより、お腹が張りやすくなります。腸マッサージをすることで、腸のぜん動運動がよくなると排ガスの量が増え、お腹の張りを軽減する効果が期待できます。

 

排便回数の増加

腸マッサージにより腸のぜん動運動が活性化することで、腸の排便回数の増加が期待できます。

 

便秘改善

腸マッサージにより排便回数や排便量が増えることで、便秘の改善効果が期待できます。

 

腸マッサージがおすすめの人

・便秘傾向、排便後にスッキリ感がない

・お腹が張っている

・おなかにガスがたまりやすい

・腰痛がある

・肩こりがある

・体が冷えやすい

・眠りが浅い

・緊張しやすい、ストレスフルと感じる

・むくみやすい

・やせにくいと感じる

・生理痛がある

・疲れやすい

 

基本の腸マッサージの方法

 

基本のくるくる腸マッサージ

小腸や大腸をやさしくマッサージすることで、リラクゼーションや血行改善を促します。

 

1.仰向けに寝てひざを立てる

 

2.おへその上に右手を乗せて左手を添える。

 

3.おへそを中心に小さく円を描くように10回マッサージ。

 

4.お腹全体を、円を描くように10回マッサージ。

 

 

基本のトントン腸マッサージ

小腸や大腸を軽くタッピングすることで、腸に心地よい刺激が伝わり、腸のぜん動運動が促します。

1.仰向けに寝てひざを立てる

 

2.おへその上に両方の指先をのせる。

 

3.おへそを中心に小さく円を描くように、トントンと軽くたたく。(10周)

 

4.お腹全体を、円を描くように、トントンと軽くたたく。(10周)

 

トイレでする腸マッサージ

腸さすりマッサージ

お腹が痛いのに便が出ない時に行う腸マッサージです。

 

1.便座に座る

 

2.腰背部を両手の平でシュッ!シュッ!と、リズミカルにさする。

 

3.わき腹を同じようにリズミカルにさする。

 

4.お腹の前面を同じようにリズミカルにさする。

※呼吸は自然に行う

※さすっている場所がポカポカと温かく感じるまで行う。

 

腸はさみマッサージ

夜遅くまで食事をしていた、前の日に食べ過ぎた時に行う腸マッサージです。

便座に座った姿勢で行います。

 

1.手のひらをおへその上の両わき腹に当て、中心に絞るように5秒間グイグイはさむ

 

2.次に手をおへその位置にずらし、同じように5秒間グイグイはさむ

 

3.最後におへその下にずらし、下腹全体を5秒間グイグイはさむ

 

※これで1セット。3回繰り返す。

 

腸マッサージはいつしたらよいのか

家でリラックスしているとき

寝る前にベットの中で

朝目覚めた時、起き上がる前に

 

腸マッサージで気をつけること

お腹を強く押しすぎない

硬い器具などを使わない

気持ちよいと感じる程度の力で行う

 

腸マッサージを控えた方がよい人

大動脈瘤など腹部疾患がある場合

子宮筋腫や卵巣嚢腫など、腹部に腫瘤がある場合

妊娠している場合

お腹に痛みがある場合など

 

腸マッサージは自分をいたわる手当て

日頃から自分のお腹に関心を持ち、腸マッサージをすることで、自分のお腹のコンディションが分かるようになります。

 

手当てという言葉どおり、手からは不思議な癒しのエネルギーが出ているんですね。

意外に思われるかもしれませんが、腸は持ち主さんに触られるのが大好きです。

 

 

あなたも腸マッサージを取り入れて、自分の腸とコミュニケーションをとってみませんか?

 

このコラムの執筆者

齊藤 早苗(サイトウ サナエ) コロンハイドロセラピスト・看護師・インナー美人アドバイザ-

看護師として大学病院などに勤務後、2000年に米国で腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)の研修を受け、国際ライセンスを取得。
21,000人以上のガンコな便秘やぽっこりお腹に悩む女性に腸内洗浄を施しながら腸ヘルスケアの指導を行う。また、腸の健康推進や腸もみマッサージ指導などの啓発活動として、セミナーや講演、雑誌、TV、WEBなどのメディア取材にも応じる。日経ヘルスにて連載した「おなかのきもち」は8年間の長期連載を記録。
著書:美女になる腸トレ、美腸やせなど多数。早稲田大学卒業。「便秘による心身症状の認知行動療法」を研究中、日本心身医学会にて原著論文採択。コロンハイドロセラピスト歴21年、健康カウンセラー歴18年 。

・国際コロンハイドロセラピー協会会員
・日本心身医学会会員
・日本心理学会会員

齊藤早苗公式サイト https://www.saito-sanae.com/

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